エキスパンドメタル
各種工場、船舶、プラント等の床張、歩廊、階段の踏板、側溝の蓋など
さまざまな用途で使用されてきたエキスパンドメタル。
近年では、個性的な建築物などのあらゆる場所でエキスパンドの世界が広がっています。
エキスパンドメタルの特徴
エキスパンドメタルは、金属板をエキスパンド製造機によって千鳥状に切れ目を入れながら押し広げ、
その切れ目を菱形や亀甲形に成形したメッシュ状の金属です。
鉄製鋼板をはじめ、鉄、ステンレス、アルミニウム等の非鉄金属、またそれらの合金板を原版
として製造することも可能です。
安心
- 一枚の板状なので網目がもつれたり、ほどけません。
塞がれた壁面と異なり、網目から光や熱、音、空気を通します。
無壁面と比べ防音、防風効果、侵入者に対する防壁となります。
床面使用の場合は、高い滑り止め効果を発揮します。
環境
- 最小限の金属板を効率良く切断開口して作られる省資源製品です。
メッシュが立体的形状なのでさらに強度が増します。
他の床用鋼板より軽いので、輸送や作業にかかるエネルギーやコストを削減できます。
エキスパンドメタルの製造工程では、ほとんど原材料のロスが出ない無廃棄製品です。
柔軟
- 豊富な種類の中からお選び頂けますが、お客様のニーズに合ったメッシュ等、
特注製造も可能です。
製造方法
- エキスパンドメタル製造機のラムによってメッシュ寸法に応じた上刃が上下往復運動をし、かつカム作動により、上刃が交互に横方向に1/2LWD押し拡げて千鳥状の切れ目を入れ、これを1/2SWD拡げてメッシュを形成します。
鋼板は上刃の上下運動に連動して、送り装置に依り連続的に前方に送られ所定の製品寸法が得られます。
アートメタル、メタルラス、リプラスも同一原理で製造されます。
各部の名称
SWD：メッシュ短目方向中心間距離
LWD：メッシュ長目方向中心間距離
T：板厚
W：刻み巾
B：ボンド長さ
S：SWD 方向製品長さ（長さ）
L：LWD 方向製品長さ（巾）
XF フラット型
フラット加工
エキスパンドメタル表面のもつ隆起は、１つの優れた特徴として多くの用途に役立っていますが、用途によってはこれが欠点となる場合があります。それらの用途のために、エキスパンドメタルをスキンパスロールにかけることによって、ストランドやボンド部が同一平面となったXFがつくられます。但し、強制的に潰すため寸法としてはJIS外品となります。
特性
- スタンダードのエキスパンドメタルをスキンバスロールにかけることにより、網目全体が同一平面となり、フラット（平型）となります。網目が美しく、軽量にして堅牢です。単価が安くつきます。
用途
各建物の間仕切り、フェンス、窓格子、通気口、網戸、網棚、鳥カゴ、花立て等、装飾品としても広く使用されています。また、パンチングメタル代用として使用されています。